大前提
ネットは嘘であふれてます。
情報の90%は嘘が入っていると思ったほうが良いです。
文章には書き手の思いや意図が含まれます。
youtubeや一流でないメディアでは見てもらいたいがため、切り取り、事実を誇張していたり大げさなことも良くあります。
嘘はデマにもつながりますが、まずは情報源の信用度はどれほどなのか検証が必要です。
また、物事を正確に捉えるには、多角的にみる必要があります。
一方からの意見のみで鵜呑みするのは非常に危険です。
また、「デマについて」でも触れていますが、専門的勢力にも注意です。
例えば、「高名な医師が言っているから正しい」と容易に思うのは、危険ということです。
*例外的に、専門書・六法全書など、広く認められている事実に基づいて作成されたものは信用度は高いと言えます。
受け取る側次第で、情報が変化していく。
ある情報を見て、見た人がどう感じるかでいくらでも情報がねじ曲がっていく可能性があります。
複雑な情報が入ってきた際にそのまま伝えられることはまず無いです。
そういう意味で、情報の出元の信ぴょう性が非常に大事になってきます。
「また聞き」などになれば嘘の確率はさらに上がると言っていいでしょう。
そのためにも、その情報が信頼できる者が発信しているのかどうかチェックすることは重要です。
最悪、まったく関係ない人間のバイアスのかかった情報で溢れる事も十分あり得ます。
ネットに向かない人
・情報を精査せずにそのまま信じてしまう人。
これに尽きます。
普段から一気に熱くなってしまう人は一呼吸置きましょう。
・打たれ弱い人も向きません。
そのような情報を発信する側が悪いのか、真に受ける人が悪いのかは一概には言えません。
元々は発信する側の問題ではありますが、受け取り側が取捨選択する方法もあるからです。
ネットを利用するうえで、大事なこと
ファクトチェックです。
まずは嘘も含まれる可能性があると理解したうえで見ることが非常に大事です。
言い方を変えると
俯瞰(遠くから広い視野で全体を見る)して見ることです。
そうすることで、いつもより冷静に見ることができます。
直情に駆られて行動してしまったり、感情が必要以上に揺さぶられることは減るでしょう。
関連する心理学用語
攻撃衝動・性衝動
すべての人の中には攻撃衝動・性衝動があります。
普段は理性で押さえていますが、ストレスや精神バランスの崩れ、その人の人格などが相まって理性のタガが外れ、犯罪などを起こすと言われています。
ネットは、その匿名性で「理性」が外れることがあると言えます。
犯罪とまでは言えない小さな誹謗中傷ですと、誰からも注意されない、直接裁かれないので、知らず知らずのうちにエスカレートする要因でもあると言えます。
*誹謗中傷の大きさが大きくなれば罰せられると分かっていても攻撃衝動が抑えられずに、大きな誹謗中傷につながるケースは多いです。
享受する側:一方的な認知バイアス(思い込み)のかかった情報でないか注意する。
発信する側:普段より攻撃的な文言になっていないか注意。
代理満足
代理満足とは、現実では出来ない事を他のもので解消し満足させることです。
通常映画小説などを見たり、人に話すことや運動などで衝動を発散します。
今、発散に充てられる最たるものがネットと言えます。
相手に口撃を与え、自分の満足を優先させる行動をとる人が非常に多く見受けられます。
ネットの世界では匿名も手伝って普段言わない事を言い易くなります。ネットに誹謗中傷にあふれているのは、このような理由があります。
*インスタグラム(実名)では絶対言わないことを、X(元Twitter:匿名)では簡単にしゃべってしまうなど、匿名性が自己満足を優先させる行動を助長していると言えます。
また、匿名でない場合でも直接顔を合わせないので、普段より発言しやすいという面もあります。
享受する側:匿名性が高い情報は要注意。攻撃に対してスルーなどで相手にしないことも大事です。
発信する側:匿名性をいいことに口撃的になっていないか、誹謗中傷などに当たる内容を流していないか注意。
確信犯罪者
犯罪者のタイプの一つで、自分の信念を貫き通し犯罪を犯すタイプ。
特にネットの中で認知バイアス(簡単に言うと思い込み)がかかっていると、自分が正しくないと判断した事柄に対して異常なまでの攻撃性をもって対応する人がいます。
もし情報が正しいとしても、犯罪行為をすることは許されない事です。
情報自体が間違っていることもありますが、どちらにしろエスカレートすると手を付けられません。
享受する側:認知バイアスがかかっている意見かどうか注意する。
法的に解決できるのであれば、検討する。
発信する側:法に触れていないか、よく考えてから流す・コメントする。
スリーパー効果
以前「デマについて」をまとめた時にも出てきた用語。
スリーパー効果。
「情報」には発信元が有り、発信元の信ぴょう性によって「情報」が信じられるか、そうでないのか判断している人が多いと思います。
しかし、驚くべきことに「信ぴょう性のない発信元からの情報」でも、時間が経つと「信ぴょう性のない発信元」と「情報」が分離され、気付くと「情報」のみ受け入れてしまう事が有ります。
*口の軽い同僚から聞いた怪しい情報が、時間の経過と共にあなたの脳内で「正しい情報」として独り歩きを始めるという恐ろしい現象です。
注:同じ広告を見続けるのはかなり危険ですが、わざと流すメディアも散見されます。
片面提示と両面提示
物事には必ずメリット・デメリットがあります。
メリットだけ表示する場合、詐欺などに要注意。
片面だけの情報には落とし穴がある可能性も視野に入れて情報を得ることが非常に重要です。
どちらも提示している情報は、丁寧というのは間違いないです。
しかし、信頼できるかどうかは別の話になってきます。あえて二面提示を利用して騙すこともあり得ます。
享受する側:情報の裏事情も考える癖をつける。
発信する側:信頼度を上げるには、悪い面を伝えたほうが信頼度は上がる。
*二面提示を利用した犯罪などもあり得るので、あくまで二面提示は信頼度が上がるという事だけは忘れてはいけないです。
ネットとの付き合い方 まとめ
ネットは便利ですが、正直言って諸刃の刃です。
あくまで道具(ツール)であり、すがったり振り回されるものではありません。
良い面だけを上手に享受するには、使い方を考えないといけません。
・情報源を精査し、信ぴょう性を見極める。
・四六時中ネット縛られていると思った際は、ネット情報に触れる機会を減らす。
・自分自身でも不確かな情報・誹謗中傷に当たる情報を流すことは避ける。
補足
ネットは便利ですし新しい情報がどんどん入って来るので、知識欲を満たしたり承認欲求を満たすことが出来るのは確かです。
しかし、今のネット社会の状態は皆にとって良い状況とはとても言えないと思います。
ネットに縛られる人、詐欺などで被害を受ける方、SNSを介した犯罪・病気の発症なども目にします。
本格的にネットが普及し始めて約20年しか経っていません。
その間に法整備でどんどんネット社会が正しい方向へ行っているのは感じますが、結局は発信する人間が正しい情報を流し、受け取る側が取捨選択するしかありません。
明らかに大げさな情報でざわと世の中を騒がせているメディアも非常に多いです。
これこそ「デマ」(恣意的な情報操作)と言って良いと思います。
*以前まとめた「デマについて」
youtubeやSNSも明らかなデマ情報の温床になっています。それでも停止などもされずに今でも流され続けている現状です。
おそらく法整備などは、いつも後手後手になるのは目に見えています。
こちらを読まれた皆さんが、少しでもネットとの付き合い方に気づき、正しい方向に向かうことを願って書きました。
ネットに自身の行動が縛られていると思った方は、携帯を置いて散歩に行ってみるのも良いと思います。
今回は、私自身もネットとの付き合い方を考える良い機会になりました。
最後まで閲覧、ありがとうございました。