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デマを流す心理 対処法


そもそもデマとは

噂を耳打ちするイラスト

デマは、デマゴギー「政治的な意図で流される情報」から来ているとされています。

出典元:ウィキペディア:噂より

 

現在、一般に「デマ」とは、悪質な虚偽を含む「噂や情報」をさし、「聞いた人をだます悪い情報」と言う事で認識されています。

 

問題点:デマは、目立った情報(驚く・今までの考えを覆す)が多いので、広まる速さが [正しい情報] より6倍も速いとの結果が出た研究もあります。

そのせいで、[正しい情報]より早く拡散されてしまい、[正しい情報]がかすんでしまう事が非常に問題です。


デマの種類

フェイク記事 イラスト

デマには

①人をだます目的のデマ(悪質。詐欺など。)

②良いと思って流すデマ(悪質ではないが、信じた人達が被害を受けるかもしれないデマ)

③適当に、その場の雰囲気で作ったデマ(噂など)

の3つに大きく分かれると考えます。

 

まずはデマを流す心理を理解するために、関連する心理学用語の解説をお読みください。  


関係する心理学の用語

専門的勢力・情報的勢力

仮面の後ろに不敵な笑みを浮かべる詐欺師

専門的勢力:1つの問題の解決に対し、自分より解決能力のある勢力。

情報的勢力:特定の人しか知らないような情報を持っていることで相手を従わせる勢力。

どちらも、情報を武器に相手を従わせることが出来る勢力です。

 

*「専門家の意見」と言われたら、そのまま信じてしまうの人もいるのではないでしょうか?

群集・行動感染

行列イラスト

群集とは、その場に居合わせた複数の人々であり、群集の中で何人かが同じ行動をすると、つられて同じ行動してしまう事を行動感染と言います。

 

*デパートの開店時に何人かが走っているのを見たら、「良く分からないけど、私も走らなくては!」と思ってしまう心理です。

 

パニックも行動感染が原因で起こります。

スリーパー効果

パソコンからフェイクニュース イラスト

「情報」には発信元が有り、発信元の信ぴょう性によって「情報」が信じられるか、そうでないのか判断している人が多いと思います。

しかし、驚くべきことに「信ぴょう性のない発信元からの情報」でも、時間が経つと「信ぴょう性のない発信元」と「情報」が分離され、気付くと「情報」のみ受け入れてしまう事が有ります。

 

*口の軽い同僚から聞いた怪しい情報が、時間の経過と共に、あなたの中で「正しい情報」として独り歩きを始めるという恐ろしい現象です。

情報過多 イラスト

昨今の情報過多時代において、情報を得た時は「大嘘」と思っていても、時間の経過とともに脳内で「正しい情報」になっていることが有ると言う事です。

 

ネットでたくさんの情報を簡単に得られる時代だからこそ、どのような情報を閲覧するかが大事になってきます。

 

*ネットでダイエットやお肌に対する同じ広告をずっと見ていると、初めは信じていなくても、後からあなたの中で「真実」になり替わり、知らず知らずのうちに購入してしまう事も考えられます。気を付けてください。

認知欲求・親和欲求

スマホでSNSをする イラスト

「自分と言う存在を知ってほしい。」という気持ちが認知欲求で、「誰かとつながっていたい。」と思うのが親和欲求です。

 

ネットを介した付き合いだと、自分を都合よくプロデュースすることも出来る(自己提示)ため、現実のストレスを忘れて楽しむことが出来ると言われています。

但し、この行為に溺れてしまうと、コメント数やアクセス数をチェックせずにはいられないなどネット依存症に陥ることが有ります。

 

*このように認知・親和欲求が強くなると、それだけ情報を提供する必要が出てきますし、その中で意図せずとも「デマ」につながる情報を発信してしまう事が有ります。


デマを流す心理

騙そうとしている詐欺師 イラスト

①誰かをだまして利益を得るためや、優越感を得る目的のデマ。

愉快犯や金銭目的のためであり、比較的分かりやすいデマです。

 

②良かれと思って流した情報がデマだったケース。

検証が十分でないまま専門的勢力や情報的勢力の意見を鵜呑みにして流したしまったデマ。

SNSの場合、かなりのスピードで群集・行動感染を起こし、パニックを起こす可能性があります。昨今で言うと、トイレットペーパー不足のデマが②に該当すると考えます。

 

③話題のために何気なく話してしまう噂(嘘を含む)のケース。

こちらは認知・親和欲求からでたデマですが、スリーパー効果が後から効いてくるので気付かないうちに嘘を信じ込んでしまっている事が有ります。


どのように対処すればよいのか

お断り イラスト

①悪質なデマ。

明らかに騙そうとしていますので、少しでも怪しいと思ったときは、相手にしない。

日本人は家族の恥を隠そうとするため、オレオレ詐欺などでも「お金で済むなら」と払ってしまいがちと言われています。

また、一度騙された人は、「もう騙されたくない」→「今度の話は詐欺ではない」との心理が働き、繰り返し騙されてしまうそうです。

 

オレオレ詐欺は、親族間のつながりが希薄になった事も原因と言われています。せめて、家族の声は忘れないように連絡を取り合うのも一つの方法と言えます。

本を読んでいる イラスト

②良かれと思って流した情報がデマだったケース。

こちらには、自分できちんと調べる癖を付ける事で大体が対処できます。

調べると言っても、誰かが編集したようなネット情報ではダメです。(ネットでも厚生労働省など元が間違いなければ信頼できます。)

信頼できる本や、資料を基に調べましょう。

例えば、法律の事なら六法全書。病気の事なら医学書など。

メディアの流す情報にも嘘はたくさんあります。基本的に疑って聞きましょう。

また、急いでこれが無くなるから買ったほうが良い。とか、コロナにはこれが効くからなどの情報はほとんどがデマと思っていいでしょう。

多少情報に乗り遅れて不具合が出ても、困っている人は自分だけではありません。むしろ、デマに流されてパニックになる方が危険だと私は思います。

噂を耳打ちするイラスト

③噂など一見して真偽が分からないもの。

聞き流す(忘れる)または、あえて耳に入れない。

嘘の塊のようなゴシップのブログまとめや、まとめ記事、まとめサイトは見ないようにしましょう。

それでもゴシップが好きな人は見てもいいですが、いつしか信じていなかった情報があなたの中で真実になり替わる危険を承知で見てください。

スリーパー効果は心理学では有名な現象であるのは間違いありません。


まとめ

お断り イラスト

・根拠に基づいた自分の考えを持つ。

・怪しいものには近づかない。

・美味しい話には、必ず裏がある。

・一人で決めない。

・焦りは禁物。

 

以上がデマに流されない秘訣かと思っています。

昨今のデマは巧妙で、生活に影響が出ることが往々にしてあります。

皆さんは、慎重かつ冷静に見極めてください。

 

※結局のところ、この記事の内容も閲覧者の方々からすると「第三者のまとめ」に当たります。

 (心理学用語は、所持している本からの抜粋です)

※※記事内容は参考程度にしていただき、気になるところは御自分で調べて身に付けていただけたら幸いです。

 

閲覧ありがとうございました。